物語


登場人物紹介


番外編・待宵草

真っ黒な闇の中に、ただひとりで居る。
喜びも幸せもない、大切な人も、いない。
眼前はすべて黒に塗りつぶされて、絶無。

それが、私の世界。

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永遠に終わらない戦争、貧困。
絶望の世界の鼓動を断ち切るため、
世界の創造主「帝」は、“世界を破壊”する者、破壊者(BREAKER)の力をこの世に残した。
人間の強い「負」の感情、すなわち、怒り、憎悪、恐怖、悪意──それらを糧とし命とする
この力を受け入れたのは、一人の少女だった。

破壊者───蓼科祈は、
来るべき破壊のため、破壊の力を増幅させる“負”の感情を集めていた。
下界に暮らす人間たちは、創造主・古きカミ「帝」の作った力に対抗できるはずもなく、
もはや世界の終焉はすぐそこというところまで、祈の力は強くなっていた。

しかし、

救済の女神、新しきカミと呼ばれる「グレイス」率いるGUARDIAN───。
人間の“思念”が作り出したという彼女らの力により、
祈は導き手「鎖」ともども、新しきカミたちの世界「狭界」にとらわれる。

腕を拘束されたせいで力を出すことができない祈は、
突如、自分の内より響く存在に気付く。

彼女は“ナート”と名乗り、祈を自由にし、狭界脱出の手助けをしたいと申し出る。
自分の正体を明かさない彼女の存在に不満を抱きながらも、
祈は「世界を破壊する」という目的のため、「狭界」からの脱出を開始する。

狭界を抜け出た時、彼女がもたらすのは「世界の終焉」か、それとも・・・。